エンジンコンピューターROMチューン基本編

エンジンコンピューターROMチューニングの基本

エンジンコンピューターROMチューンの前に!
始めに言葉を覚えておきましょう!特にカー用品業界ではCPってよく聞く言葉なんですが正確にはECU(エレクトリック・コントロール・ユニット)=電子制御装置のことなんです。

 

そのECUのフタを開けると黒くて四角い、CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)=中央処理装置があるんですが、パソコンで言うとペンティアムVとかWと言っているもので、人間で言えば脳に当たる重要な部分なんです!

 

その他にRAM(ランダム・アクセス・メモリ)がありますが、一時的にCPUが書いたり消したりできるメモみたいな役割をする場所です!

 

そしてよく話しに出てくるROM(リード・オンリー・メモリー)これは読み出し専用のメモリーでデーターがここに書いてあるんですよ。

 

CPUから見ると自分が動く順番が書いてあって、CPU専用の辞書みたいなものなんです。

 

では今の車はというと、CPUの中にRAMとROMが入っているワンチップCPUがほとんどなんですが、今後の支流は、フラッシュメモリータイプが当たり前になっていきます。
 
CPUの中だけど、おもに4つで構成されていてマイクロコード、フラグ、アキュームレータ、レジスター、説明はしないけど言葉は軽くでいいから覚えておきましょう!

 

ROMの説明なんですが、まずROMというのはアドレス(住所)にデーターがしっかり区分けされている図書館みたいなものなんです。

 

CPUからきたアドレスの指示に対してそのデーター(図書館だと本だね)を出してあげるだけの単純な動作なんです。

 

このROMデータの中にROMチューンと言われる燃料補正マップと点火時期補正マップ,エアーフローマップ,K定数、各種リミッターがあるんですが、純正の安全マージンを削りながらのチューニングになるもで、最低でもチューニングする人がエンジンをオーバーホールできる技術と燃料と点火時期の特性の知識をもっている人じゃないとオススメはできません。

 

特にターボ車の場合,吸入空気温,吸入空気量に関しても知識がないとエンジンを壊しかねないからです。ROMはなにをしているのか?これで分かりましたね。

 

ROMチューンの考え方はいろいろあるんだけど、おおまかに分けて2つに分かれます。

 

エンジン関係のパーツ交換で、エアークリーナー、サクションパイプ、サージタンク、EXマニホールド、フロントパイプ、マフラー、インタークーラー、タービン、カムシャフトなどどれ一つでも変えてもセッティングがくるってくるんです。それを補正するという事。

 

なぜかというと、あくまでも純正品にセッティングは合わしてあるため、それをパーツ交換により、セッティングがズレる訳ですから、そのパーツにあったセッティングをしなければならなくなります。
 
良く聞く話しなんですがスホーツクリーナーとマフラーを交換しただけなのに燃費が、がた落ちとか、交差点でエンストするとか、純正なら考えられないようなことがパーツを交換することによっておきてしまいます。

 

パーツ交換により崩れたセッティングを合わせてあげれば、そのパーツの性能が出せるということです。

 

特にターボ車でパワーを求める人は純正データーでは燃料が追いつかなくなるので、その足りない部分のデーターを書き換えてベストにもっていくこともできます。

 

一つ注意してもらいたいのが、タービン交換なんかだと当然空気量はアップしますし、その空気量に対し燃料も増量することでパワーは出るんですが、パワーを出すことによりエンジンから発する熱量が増えるから、それを冷やせるだけの容量をもったラジエータやオイルクーラーなんかも必要になるので気をつけましょう!

 

エンジンパワーを上げる=熱量も多くなるので、対策しないとエンジンを壊してしまうから、パワーを上げる目的ならいっしょに冷却もしっかりやるようにしましょう。

ROMチューンの前に、純正にも実は欠点がある

それは車を買うお客さんの運転技術が一定ではないことで、どうしても妥協しなくちゃならないところなんです。

 

純正セッティングは、すなわち『誰が乗ってもスムーズに、不満が我慢できる程度に』というセッティングにせざるをえないことなんです。

 

おそらくエンジンに関してもう少し低速があったらとか,もう少し中速トルクがあったら,もう少し燃費が良ければと言うような不満は誰しもが、もったことがあると思いますが、これは初心者でも安全にという配慮で低速トルクをおとし、レスポンスをわざと、にぶくしているんですよね。

そこでROMチューンが有効な手段になるんです!

なぜなら燃料補正と点火時期補正をドライバーの運転に合わせてあげる事も可能なんです。

 

なぜできるのかというと、この補正マップはエンジン回転数だけじゃなくて、エンジン負荷に対しても補正ができてしまうところなんです。
 
ですから最高出力を変えずに低中速のトルクをアップさせアクセルに対するエンジンレスポンスをよくしたり一定走行ではより燃焼効率よく燃費をかせぐセッティングにすることも出来てしまいます。

 

あくまでも純正は初心者でも安全にということをセッティングに入れなければならないんですよね。

 

初心者はどうしてもアクセルコントロールがラフだからエンジンレスポンスを良くすると安全性にかけてしまいます。

 

本来エンジンの出せる低中速のエンジントルクを下げてレスポンスをにぶくさせているのがほとんどです。

 

ということで運転に慣れている人からしてみると、もう少しという不満がどうしても出てしまうんですよね。

 

最高出力を上げるだけがROMチューンじゃないところも知っておいてくださいね!

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