エンジンコンピューターの基本
車のエンジンコンピューターとは?
車がキャブレータからインジェクターに変わった時代にエンジンコンピューターが登場しました!
このECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)=電子制御装置がエンジンの性能を飛躍的に伸ばした技術です!
今ではA/T(オートマチック・トランスミッション)やブレーキ、車が高速でカーブを曲がっている時リヤタイヤの操舵までECUで制御している車もあります!
さらにそれぞれのECUをつないでデータを相互通信して、安全に走らせる制御をやっている車も出てきました。
自動ブレーキ時にエンジン出力を下げる制御をしたりしています。
車メーカーは今後も環境問題、安全対策、燃費にECUの制御をより細かく、より正確にしていくことになります。
エンジンコンピューターちょっと昔話し
エンジンに必要な燃料を昔はキャブレータという装置で燃料と空気を混ぜていましたが、
気温、気圧など環境の変化には弱い構造のため気温か低いとかかりにくい、
気温が高いと調子が悪いなど、どうしても燃料制御がアバウトになってしまったため性能が一定に保てない状況だったんです。
よく道端でボンネットを開けスパークプラグを、はずしている人を見かけたりしました。
今では聞かなくなった言葉なんですが、当たりエンジン,はずれエンジンなんてよく言ってたものなんですよ。
エンジンコンピューターの制御
かなり難しい説明になりますが、エンジンコンピューターの基本はエンジンに入る空気量を(エアーフローメーター)測ってそれに見合った燃料をインジェクターから噴射し、ベストなタイミングでスパークプラグから点火を飛ばしてやることなんです!
これが基本なんだけどエンジンの状況や環境に応じて補正をかけています!
たとえば九州と北海道では全く気温が違いますよね、
だからといって北海道で買った車で九州に旅行に行っても全く問題なく走れます!
富士山の5合目まで車で行っても、問題なくいけますよね。
経験があるかも知れませんが富士山の5合目まで来るまで登る前に買った密封されたお菓子袋、
富士山の5合目まで開けずにおいて置くと袋がパンパンに膨らんでいることを経験したことある方もいらっしゃると思います!
それだけ気圧や酸素濃度が違うという事なんです。
それだけ変化する環境でも車は問題なく走れるように制御してくれているのがエンジンコンピューターの細かい制御です!
でも標高の高い所は酸素濃度が薄いからエンジンパワーは低下してしまいます!
話しを戻して補正なんだけど、環境やエンジンの状態を知るためにいろいろなセンサーを付けています
代表的なセンサー類をあげてみると
◆吸気量を調べる、エアフロメーター
◆吸気温度を調べる吸気温センサー
◆冷却水の温度を調べる水温センサー
◆ドライバーがどれだけアクセルペダルを踏んでいるかを調べるスロットルポジションセンサー
◆エンジンには非常に危険なノッキング音を感知するノックセンサー
◆エンジン内部のピストンの位置を調べるクランクポジションセンサー
◆カムシャフトの回転角位置を調べるカムポジションセンサー
◆排気ガス中の酸素濃度を調べるO2センサー
◆さらに排気ガスをクリーンにするためのAFセンサー
◆最新のエンジンでは、バルブタイミング位置を監視するセンサーもあります
いろいろなセンサーを使って補正をかけるために電圧や電気信号にセンサーが変換しデーターとしてエンジンコンピューターに送っています!
補正と簡単にいってもリアルタイムにその時の状況で一番ベストな状態にしようと制御しているんです!
あらゆる状況をあらかじめ予測しプログラムされているところが凄いです。
車メーカーが何十年もかけて走行不能にならないように作られているのがエンジンコンピューターです。
その努力のおかげで、気温が35度になろうが、雪が降ろうが、山に登ろうが、エンジンがきちんとかかって走行できるということです!
やっぱり自動車メーカーの技術進化ってスゴイですね!
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