エンジンコンピューターROMチューン編
ROMチューンに必要なもの
98dos-vパソコン
ハンダ吸取器(手動式と電動式があります)
ROM引き抜き工具
ハンダごて、ハンダ0.8パイ
ハンダヤ二洗浄剤
精密ピンセット
精密ニッパ
基盤コート剤
ROM消却イレーサー
ROM書込み器
ROMデーター編集ソフト
アクセスモニターとA/Fメーターが必要になります。
さらにワンチィップタイプ(おもにR33、R34、C34などの84ピン)の場合スポットヒーター
84PLCCノズル、ハンダ0.3パイ、などが必要になります。
全部そろえると40万ぐらいになってしまいます。
有名なメーカーはグリッドさんから手に入ります。
ROMチューンに必要な追加基盤はグリッドさんから買えますし、最低でもROMデータ編集ソフトを買わないとダメということなんです。なので、ROMチューンを始めるまでに60万ぐらい最低でも掛かってしまうので、個人では難しい世界です。
ROMデーター編
ROMの中には16進数のデーターがギッシリ書いてあります、プログラム領域とデーター領域、いじれるのはデーター領域のみです。
スピードリミッターの速度変更やカットすることもできるし、レブりミッターの回転を上げたりカットすることもできます。
エアフローメーターを大排気量車のものに変更したりしたときはエアフローマップデーターを書き換えたり、大容量インジャクターに変更したら、K定数を書き換えることで、インジェクターの容量も自由自在に変更できます。
このようにROMのデーターを書き換えることにより、各パーツをエンジンにマッチングさせることができるわけです。
そしてここが一番難しいところなんですが、点火時期補正マップと燃料補正マップによって、エンジンのセッティングをしていくんですよ。
>わかりやすいS13のデーターを見てみましょう
これがハイオク燃料補正マップです
色付けするとこんな感じのマップになります
S13のSR20DETエンジンのノーマル・ハイオク燃料補正マップです。
でもSR20DETエンジンのコンピューターは25種類以上あるからこのデーターがおなじSR20DETだからといっても合わないと思います。
データーを見るとC2とか3Fとか、わけのわからない英数字が並んでいるよね。
コンピューターの中身はすべて2進数で動いているんですが、
2進数だとマップ作ったらとてつもなく大きなマップになっってしまうので、
マップは16進数表示をさせているわけなんです。
一般的に16進数なんて一般の生活の中では使わないので、まず理解するのが難しいですよね。
>ROMのデーターは16進数ということを覚えておきましょう。
>使えるデーター範囲は00〜FFまでこれを10進数に直すと00〜255までということになります。
このマップの場合、タテ軸が回転数、ヨコ軸が負荷です。だから回転が上がれば上がるほど下を読みにいき、
負荷が大きくなればなるほど、右を読みにいきます。
だから読んでいるところの数値を大きくすれば燃料は濃くなり、数値を小さくすれば薄くなるという仕組みなんです。
この写真が点火時期補正マップです
これもタテ軸が回転でヨコ軸が負荷によって読むマップです。
SR20DETの点火マップデーターは素直だからこの16進数を10進数に直せば点火時期の数値になってくれるからセッティングはしやすいです。
メーカーによってはMASKがかけられていてデーターを分析しづらくしているのもあります。
このマップでも黒と茶色の部分がありますが、これはバックアップ領域です、この数値を10進数に直したらとてつもない点火時期になってしまうので気を付けましょう。これも一種のMASKなんですよ。
この点火時期補正マップも読んでいるデーターを変えれば回転数、負荷に応じて点火時期を変えることができます。
数値を大きくすれば点火時期が進み、小さくすれば遅れる仕組みです。
でも点火時期というのはエンジンをよく知っている人がやらないとかなり危険ですからね。
チューナーと呼ばれる方でも一番セッティングの中で神経を使うところだからです。
間違えて大きな数値を高回転高負荷時の領域に入れたら、簡単にエンジンが壊れるので素人は絶対に書き換えないでくださいね。
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